2008年1月22日
歯周病
歯周病は歯の表面につくプラーク:歯垢(細菌の塊り)によっておこる歯肉炎(歯肉の炎症による出血、腫れ)と、歯周炎(歯肉が化膿して歯を支えている歯槽骨が破壊される)の総称です。
森嶋歯科医院では、歯肉炎にはプラーク:歯垢(細菌の塊り)を日常の手入れで取り除く方法を患者様のお伝えしています。歯周炎には、歯を残すために化膿を止める治療をしています。
歯周病で歯を抜いて入れ歯になったら食事の時にうまくかめず困っていた女性の方が来院されました。 入れ歯は「義歯」といいますが、義手や義眼のように本物の器官ほどの性能はありません。やはり御自身の歯で一生涯にわたって快適に食事を楽しむためには、歯を残すことを優先すべきです。安易に大切な歯を抜くべきではありません。
森嶋歯科医院では、患者様が御自身の歯で一生涯にわたって快適に生活することを目標に日々診療に携っています。一本でも歯が抜ければ、その噛んでいた圧力は他の歯にかかってきて、他の歯の寿命も短くなります。ですから出会った患者様から安易に歯を抜かれて御話をうかがいますと残念でなりません。
2008年1月18日
歯を削る時のキーンという音
多くの方がキーンという高速音に嫌悪を感じます。歯科で治療する時のキーンというタービンの高速音は、過去の治療における痛みを連想させますので嫌なものです。
患者様から音のしない治療を御希望されました。完全に無音で削ることは出来ませんが、シューと言う低音で削る機械があります。森嶋歯科医院では、主に子供用に使用しています。試みにこの患者様に使用しましたら、恐怖が和らいだそうで治療がらくだったと喜ばれました。
機械の性能には限界があります。しかし、迎える側の心遣いに限界はありません。可能な限りの配慮をした診療を心掛けたく思います。
2008年1月15日
早期接触
治療後に何となく噛みづらいことに不安を感じている患者様がいらっしゃいました。バイラテラル法にてかみ合わせのチェックをしてみますと、入れた金属に早期接触がみられました。
早期接触とは、中心位(顎関節が最も安定した位置)と咬頭嵌合位(顎関節の状態に関係なく上下顎歯牙が最大に接触する位置)との間の不調和(ズレ)のことです。この早期接触を除去しますと、噛みづらさがなくなりました。このまま早期接触を放置しましたら、将来顎関節症を発症したと思われます。
以前の私にとってかみ合わせに関する知識は、口腔外科が専門でしたので川村泰雄先生に出会う前は大学教育レベルでした。何も知らないのに等しいものでした。川村先生に教えられて治療技術のレベルが上がり医原病を引き起こさずに済んできましたのは幸いでした。究極の治療法などはありませんから、現在に慢心することなく今後更なる治療技術のレベルを上げたく思います。
2008年1月12日
安らぎの歯科診療
ある患者様から、残念なことにガイダンスの場で「治療の押し付け」が行われている御話をお聞きしました。
抜歯した後の治療にインプラントの治療のみを強く勧められたそうです。インプラントは優れた治療法ですが、お勧めする場合は患者様の肉体的・経済的・心理的条件を考慮したうえで、ガイダンスの時患者様に心的圧迫を感じさせるべきではないと思います。
森嶋歯科医院では、安らぎの歯科診療として患者様と治療に関して相談している時、常に慰めや希望を見出す治療方向を設定するように心掛けています。
右の図は、「対話におけるロゴス(言葉)による慰め・希望の方向設定=行動目標(5段階)」と題して、昨年の行動科学会で一般的医療におけるコミュニケーションに関して講演した演題です。一般的なロゴス・セラピーを発展段階に応じて図式化しました。
歯科医院において、善意の誘導型コミュニケーションあるガイダンスをおこなう場合は、慰め・希望を見出す治療目標を特に設定し、患者様に示す必要があります。またガイダンスの時は、最善の治療目標であっても、患者様に強要する事のないように注意することが大切です。
森嶋歯科医院での治療目標は、保険診療を主体に患者様の要望があればインプラントや審美歯科などを加えて、口腔の健康を可能な限り回復・維持していくものです。
2008年1月 9日
骨隆起(下顎舌側)
インプラント希望の患者様がいらっしゃいましたが、下顎舌側部の骨隆起を何度切除しても再発するため、下の入れ歯が使いづらくインプラントも手術が怖くてお悩みでした。
私は骨隆起の原因は、過剰な咬合圧により骨が増殖することにあると考えています。噛み合せのバランスを回復してから骨隆起を除去しました。半年間骨隆起の再発はありません。
その患者様は、骨隆起の除去手術が以前に比べて早くて簡単で痛みもなく腫れも少なかったので、森嶋歯科医院でインプラントを行うことをお決めになりました。インプラントは、入れ歯に比較して残っている歯に圧力をかけない、違和感がないなどの長所がありますが、手術を伴うために躊躇する患者様もいらっしゃいます。
今回の骨隆起除去手術の成功が、治療に対する患者様の恐怖心を和らげました。多数の出来るだけ痛みの少ない治療の成功例が、患者様の歯科治療に対する心の傷を和らげることを見てきますと、無痛治療の重要性を再認識させられます。