【院長ブログ】25年前から8年間,インプラント治療から遠ざかっていた理由
こんばんは、Dr.森嶋です。
前述の通り、私の専門は口腔外科、インプラントの学問です。大学で、私はインプラント治療の教育を受けました。
しかし、今から 年前の大学病院の口腔外科では、インプラントの手術と言えば、インプラントを入れるのではなくて、インプラントを除去する、取り外すことが多かったのです。
せっかく入れたインプラントを何らかのトラブルから取り去らなければならなくなった方の治療を、当時の大学病院では延々と行っていたのです。そんな症例を日々目の当たりにしていた私は、インプラントって怖い!」「インプラントは失敗すると大変だ!」そんな思いを強く持つようになってしまったのです。
先輩の開業医のもとでも、多くのインプラント治療をみる機会がありました。開業医がその当時行っていたインプント治療では、「ブレードタイプ」という平べったい板状のインプラントや、「サファイヤインプラント」という金属ではなく透明なインプラントをよく使用していました。また、「形状記憶合金インプラント」という、熱を加えると板状のインプラントが左右に開いて骨にがっちりと食い込むタイプのインプラントもありました。しかし今では、そのようなインプラントは、診療室でもほとんど目にすることはありません。この年間でそれらの〝旧式〞のインプラントは、ほとんど取り去られてしまったのです。では、今のインプラント治療は実際どうなのでしょうか?インプラント治療とは、今でもそんなに失敗が多かったり、予後が悪かったりするものなのでしょうか?