2016年7月10日
SAS治療法のCPAP(シーパップ)とは
                  
                    CPAPとは、鼻に装着したマスクから空気を送りこむことによって、ある一定の圧力を気道にかける方法です。Continuous Positive Airway Pressureの頭文字をとってCPAP(シーパップ)と呼ばれ、いまや睡眠時無呼吸症候群(SAS)のもっとも重要な治療法となっています。
健康な人であれば、息を吸うと横隔膜が収縮して胸腔がひろがり、胸腔の中が陰圧になります。この陰圧によって空気が鼻の穴からのどを通り、気管から肺に流れこみます。しかし睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんはこの陰圧によって、のどのやわらかい組織が内側にひきこまれ、気道が狭くなってしまうのです。狭くなった気道を空気が通ると、まわりの組織が振動します。これがいびきです。完全に狭くなってしまうと、無呼吸となってしまいます。
CPAPを使うとその風圧により、のどの中にスペースが確保され、やわらかい組織を強制的に押し開きます。すると患者さんは鼻でスムースに呼吸をすることが出来るようになるのです。
CPAP(持続式陽圧呼吸療法)を使うと、ほとんどの患者さんが使ったその日からいびきをかかなくなり、朝もすっきり、昼間の眠気も軽くなり、消えることもあります。重症の睡眠時無呼吸の患者さんでは、CPAPを使わなかった患者さんより長生きをすることも分かっています
                   
                 
                
                
                
                  2016年6月30日
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
                  
                    睡眠時無呼吸症候群(SAS : Sleep Apnea Syndrome)は、気道の閉塞などの原因で、睡眠中に何回も呼吸が止まる病気です。
いびきや起床時の頭痛、日中の睡眠や倦怠感などの症状があります。また、高血圧や脳卒中などの合併症を引き起こすこともあります。そのうえ、日中の眠気のために、交通事故や産業事故などを引き起こす可能性があります。
ですから、患者さんに合わせた、適切な検査と治療が必要です。
                   
                 
                
                
                
                  2016年6月 7日
咬み合わせに関しましては
                  
                    咬み合わせに関しましては、30年前に川村先生に学んだことが基本になっています。
川村先生の講義から咬み合わせには、歯を守る噛みあわせと顎関節や筋肉を守るかみ合わせがあります。  | 
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1. 奥歯を横に揺らさない→横にずらした時に奥歯と奥歯が離れる。  | 
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2. カチッと噛んだときに上下の前歯が当たりすぎない→しっかりとした奥歯  | 
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3. 口を閉じたときに左右同時に接触する。  | 
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4. 歯と歯が当たった後に横ズレしない。  | 
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5. 下顎のスムーズな動きを妨げない。  | 
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6. 顎や筋肉にストレスを与えない。  | 
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歯を治したら「整体に行かなくても良くなった!」「膝が痛いのが治った!」「頭痛が治った!」と言われることが良くありますが、当院では上記の1~6を治すことに専念しております。  | 
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歯の噛み合わせというのは、無意識のうちに脳がコントロールしていくものです。 ですから、日常生活の中で歯医者さんに行った時だけ行う、意識的にカチカチ噛んだり、意識的にギシギシ横に動かしたりする行為は、非日常的な行為であり、それが噛み合わせというものではないのです。  |   |  歯科医師は、なんらかの原因により崩壊の方向に向かいつつある噛み合わせを、そうならないように最小限の介入で行う必要があります。 崩壊しそうなものを放置したり、安定しているものに介入するのはいけないことです。  |  
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口の中は家の構造と似ています。奥歯の柱と前歯の屋根は一蓮托生です。 セルフコントロールやプロフェッショナルコントロールを駆使して、細菌のコントロールを行っても、お口の中の耐震強度が上手くコントロールされていないと、お口の中の家は崩壊してしまいます。そういう意味で、かみ合わせのコントロールは非常に重要なことなのです。  | 
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                  2016年5月20日
知覚過敏
                  
                    しみるという患者様の歯を診てみますと、虫歯ではなく知覚過敏のことがよくあります。しみて嫌な知覚過敏ですので、削って詰めて1日でも早く治したい気持ちもわかるのですが、それによって神経が死んでしまうことはほとんどないため、あまり刺激せずに、気長に治していったほうが良さそうです。森嶋歯科医院では、コーティング剤(しみ止め)を使用してしみなくしたうえで、歯磨き粉の使用制限を指導しています。虫歯の場合には、削って詰める治療が必要なのですが、知覚過敏の多くは時間と共に治っていきます。
しみることがなかなか治らない場合、神経を取ることを希望する患者様もいらっしゃいますが、神経を取れば、確実にしみは止まるのですが、神経をとると確実に歯の寿命は縮まります。
 知覚過敏は時間がくれば治ります。一生自分の歯で過ごすためにも、むやみやたらに神経を取るのは控える方がいいと思います。