2009年4月12日
インプラント治療の流れ
こんばんは、Dr.森嶋です。
今回は、インプラント治療の流れに関して簡単に書かせていただきます。 個人差がありますが、主にインプラント治療とは、以下のような流れで進みます。
①診査診断と治療計画
模型やレントゲンなどによる十分な診査診断を行い、治療計画について説明をしま
す。
インプラント予定表で具体的な日程を決めたり、診療費のお見積りもいたします。
②インプラント手術
インプラント手術が適していると診断されれば、手術の前の準備に入ります。虫歯の治療、歯周病の治療が必要であれば、そちらがインプラント治療より優先されます。そして、準備が整い次第、1人ひとりの患さまに応じたインプラントを選択して、歯がないところにインプラントを植え込む1次手術を行います。インプラント手術は、外来で約1時間の時間が必要です。インプラントの本数が多かったり、特別な処置が同時に必要な場合は、1時間以上の時間がかかる場合もあります。 術後、インプラントが顎の骨にしっかりと結合するまで2ヶ月.4ヶ月ほど待ちます。その後、インプラントのヘッド部を歯肉の上に露出させる2次手術を行う場合があります。
2009年4月 2日
インプラントは腫れる?痛い?
こんにちは、Dr.森嶋です。
インプラント治療の説明をしていて、よく患者さんから聞かれるのが、
「先生、インプラントって痛いんですよね?」
「後ですごく腫れるんですよね?」という質問です。
すべての患者さんは、より痛くなく、より腫れないインプラントを望まれています。
「患者さんの希望に応えたい!」
常々そう強く思っていた当院のインプラント治療は、ここ数年で大きく変化してきました。
それが「低侵襲(ていしんしゅう)インプラント」です。
従来、上の顎で骨がない場合は、「サイナスリフト」といって横の骨から、上顎洞(じょうがくどう)という空間に横穴を開けて、骨補填剤(こつほてんざい)を入れることが多かったのですが、このサイナリフトの一番大きな欠点は、術後、すごく腫れる場合が多いことです。なかにはお顔がパンパンに腫れる方もいらっしゃいます。そのために当院では、大きく横穴を開けるのではなくて、「ソケットリフト」といって、インプラントを入れる穴から小さく上に骨補填剤を入れる方法を採用して、術後の腫れと痛みの軽減を図っています。
また、下の顎で骨が少ない場合、従来は「GBR」という方法を用いていました。これはゴアテックスという特殊な膜と骨補填剤を使う方法ですが、これもまた術後の腫れと痛みが大きいという欠点がありました。そのため、当院では、今は「リッジエキスパンジョン」という細い骨を器具で押し広げる方法をとっています。
2009年3月24日
インプラントを行ってわかったこと
おはようございます、Dr.森嶋です。
今回は、POIシステムでインプラントを再開して実感したことに関して書かせていただきます。
「これからの歯科医院には、インプラント治療が必要だ!」
そう確信してから私は、インプラントに関する最新の技術、知識を積極的に学びました。まずは半年間のインプラント・ベーシックコースから受講し、長年、コツコツと業績を積み上げて、4年前には、インプラント・アドバンスコースまで進み、無事に終了しました。
現在、当院においてもインプラント治療を受けられる方が年々増えてきています。
16年前、インプラント治療に対して否定的であった私が、自ら積極的にインプラントに取り組むようになり、今ではこのような思いに至っています。
「インプラント治療って、患者さんが思うほど、痛くなく、腫れない!」
「インプラント治療って、患者さんが思うほど、手術もそんなに時間がかからない!」
そして、一番私が感じているのは「よく噛める!」ということです。
また、インプラント治療は新しい歯を入れるわけですから、「他の周りの歯の寿命を延ばすことができる!」ということです。
これは口腔外科の専門家である私にとっては、ある意味で大きなカルチャーショックでした。なぜなら、従来の入れ歯やブリッジという治療法では、私たちがどんなに頑張って精密な仕事を心がけても、10年間、15年間持たせることは、困難な場合が多かったからです。
それが、インプラント治療では、可能になるのです。
一生涯にわたって患者様が自分の歯で噛めることを目標に治療してきた私にとってインプラント治療は最善の治療になりました。
2009年3月11日
今使用しているインプラントに関して
こんにちは、Dr.森嶋です。
今回は、今使用していますインプラントに関して書かせていただきます。
実は16年前、インプラント治療は劇的な変化を迎えました。それは、骨とチタンが強固にくっつく「オステオインテグレーション」の考案です。先ほど述べた〝旧式〞のインプラントに対して、「オステオインテグレーション」の考え方はまさに〝新式〞のインプラントの台頭でした。「オステオインテグレーション」の概念がインプラントに取り入れられて、今のインプラント治療は飛躍的によくなったのです。
〝新式〞のインプラントは、円筒形の筒型インプラントで、材質はチタン製です。表面にハイドロキシアパタイトのコーティングが施されているものもありますが、基本はチタン製で、表面にネジが切り込まれています。この円筒形のチタン製のネジ式インプラントは、一度しっかりと骨とくっつくと、長期間安定して、噛む力を負担することができます。
「インプラント治療が、これから歯が抜けた場合の、一番すぐれた方法になる!」 私のインプラントに対する否定的な考えを変えるきっかけをくださった、あの患者さまの言葉に後押しされて、私は数々のインプラントのセミナーや、講演会に積極的に参加するようになりました。 同じ頃、日本最大手のインプラント会社である京セラが「POI」と呼ばれるシステムを開発
しました。(※POIインプラント…日本人のために日本人が開発した〝新式〞のインプラントシステム。数多くのバリエーションを有しており、骨が痩せている方にも適しています。日本で最大の本数を誇るインプラントシステム。)その評判がすごくよかったので、私は数回、セミナーで勉強して、当院にまずこの京セラ(今は統合してJMMという会社に変わった)のインプラントを導入することに決めました。
2009年3月 2日
私にインプラント治療を積極的に再開させた「感動」
こんにちは、Dr.森嶋です。
今回は、私が16年前にインプラント治療を積極的に再開するきっかけになったある「感動」をお話しいたします。
数々の〝旧式〞のインプラントの失敗を見てきた私は、なかなか自分からインプラント治療を行う勇気がありませんでした。しかし、私はある経験=「感動」から、インプラント治療に対する思いが180度変わったのです。
それは今から16年前、ある患者様のインプラント治療を通した経験でした。その方は、30歳代後半の女性の方で、上顎前歯がありませんでした。ブリッジの治療も無理な状態で、入れ歯も入れていませんでした。歯科恐怖症の患者様で、最初は奥歯の虫歯の治療をさせていただきました。その患者様が、私に上顎前歯インプラント治療を希望されました。歯科恐怖症で、やっとの思いで奥歯の虫歯の治療をした患者様に、インプラント治療を何度も熱心に依頼されました。そこで私は、彼女の熱心さに負けてインプラント治療を再開することにしました。それは、同じ頃、日本最大手のインプラント会社である京セラが「POI」と呼ばれるシステムを開発し、そのインプラントは私が大学院の時に研究したカルシュウムを皮膜した新型インプラントでしたので、非常に期待していました。そこで彼女の了承の下、インプラント治療を再開しました。
6ヶ月後、治療は成功して彼女は自分の歯を取り戻しました。その彼女自身から、勇気を振り絞って歯科恐怖症を乗り越え、インプラント治療を決意した理由を話して下さいました。
『先生、私は結婚して8年になりますが、子供を作る気になれませんでした。それは、子供に「どうしてお母さんの歯は無いの?」と聞かれるのが怖わかったからです。子供好きの夫には申し訳ありませんでした。でも先生に偶然お会いして、森嶋先生だったらインプラント治療により私の歯を蘇らせて下さる、そして子供を抱けると希望をもちました。ありがとうございました。』その一言が、私を非常に感動させました。初めて、歯医者になってよかったと思いました。その彼女は、一児の母親として今幸せに暮らしています。
失われた歯を蘇らせることが、その人の人生をも蘇らせることを教えられて私自身にもインプラント治療をする勇気が出てきました。次回から、インプラン治療の細部に関して書かせていただきます。