2007年12月 6日
【院長ブログ】大学院・口腔外科専攻
口腔外科を専攻して良かったことは、広い視野で医療を考える診療姿勢を身に付けられたことと、研究しながらインプラントなどの先進技術を洞察できる時間を与えられたことです。最初から一般診療医になっていましたら、日々の診療の忙しさにかまけて、医療者としての自己を深めることの重要性に気づかずにいたと思います。
行動科学では、あることを通して人の行動が変わることを「行動変容」と定義しています。まず人はなかなか行動パターンを変えられません。過去の経験に捕われて自分の行動は修正しづらいものです。ですから最初の経験が将来を大きく支配します。
そのことから最初に大学病院で研修できたことは、歯科医師としての基礎を築くのに偏よらずにすみましたし、自分を謙虚に評価できました。また歯科医術ばかりに捕われることなく、全身との関連や精神世界まで学べましたことは幸運でした。そのことが今の森嶋歯科医院の診療システム「安らぎの歯科診療」に生かされて、患者様の御役に立っています。
2007年12月 4日
【院長ブログ】コンサルテーション
インプラントなどの外科処置は、患者様とよく相談(コンサルテーション)して患者様の御気持ちを充分に把握した上で行うかどうかを決めることが重要です。
森嶋歯科医院では、1時間あたり約3名の患者様を診療しています。患者様には、一人当たり約20分ですと十分な説明が出来ず申し訳なく思います。コンサルテーションの予約時間は、お一人当たり30分でお取りしておりますが、急患の患者様の対応をしておりますと十分な時間が取れないことがあります。(ちなみに内科の勤務医をしている姉は、1時間あたり約20名の患者様の診察をするそうです。予約制ではないので来院された方をすべて診るそうです。)
セルフカウンセリングの宗像先生に「1分間 カウンセリング」の御話をお聞きしました。それを森嶋歯科医院では応用して、患者様の御話をお聞きしています。御話の中でキーワードをすばやく洞察して、患者様が一番気にしていることに焦点を当てる技法です。聞き上手な人が、本能的に行っていることを意識的に行うだけです。
今日もコンサルテーションがありますが、患者様の御話をお聞きしたうえで、十分な説明が出来て患者様に満足していただけたらいいんですが・・・。
2007年12月 2日
【院長ブログ】医の心
患者様が満足する「安らぎの歯科治療」を行うのに、患者様を全人的に対応することが大切だと思っています。全人的に対応するとは、患者様の歯ばかり診ないで肉体的・精神的・社会的存在として患者様に接することです。そのためには「医の心=医療者としての人格」の成長が必要です。
極度に産業化した社会においては、見える「経済」が尊くて、見えない「心」が疎かにされているように感じます。医療者も見える経済に囚われて医療技術の熟練ばかりに偏ると、患者様を人として把握することが出来なくなるおそれがあります。私は、そのことが医療の荒廃につながると懸念しています。
「医の心」の成長には、優れた人格との出会いが必要なのではないでしょうか。私も、優れた人格の先人達の良き精神的感化により、自分を向上させることができました。ですから私は、森嶋歯科医院で患者様を「心有る人」として診療できますますことを先人達に感謝しています。
2007年12月 1日
【院長ブログ】医療はサービス業
森嶋歯科医院では、「歯科医療はサービス業」と考えています。質的に高い医療は、一般社会のサービス業と同じレベルでの快適さを意識しなければなりません。
医療者は専門家が持つ権威主義を否定して、患者様と同じ視点で同等な立場にたつべきです。患者様は「依頼者」であり、医療者はその依頼を受けた「提供者」です。「提供者」である医療者は、「依頼者」である患者様に充分な説明をする義務があります。その説明によって患者様は、医療サービスを受けるかどうかの判断をくだせます。
患者様が受けた医療サービスで充分に御満足していただけますと、「笑顔」が返ってきます。その「笑顔」に励まされて、ますます患者様が満足する診療を提供したく願っています。