【院長ブログ】口腔癌(治療法)
こんにちは、Dr.森嶋です。今回は口腔癌の治療法に関して話させていただきます。
治療法には主に外科療法、放射線療法があり、化学療法も行われています。外科療法は、癌細胞の周囲正常組織を含めて一塊りとして切除し、退治させる治療法です。放射線療法は放射線を照射して、癌細胞を死滅させる方法で、外から放射線を当てる外照射法と放射線性金属を癌の中に(4~6日程度)埋め込む組織内照射法があります。化学療法は、抗癌剤を用いて直接癌細胞を攻撃破壊する場合と、放射線の効果を高める場合などに使われます。
治療成績は、癌の進行度によっても異なりますが、癌の大きさが2㎝以下で転移のないものでは、5年間生存者の頻度(5年生存率)は80~90%、2㎝を超え4㎝以下で転移のないものでは、70~85%程度となっています。進行すると成績はさらに劣り、早期発見・治療が大切なことがわかります。
口の中の潰瘍が2週間以上治らなかったり、できものが急に大きくなったりするような場合、早めに専門医の診断を受けましょう。