【院長ブログ】口腔癌(症状)
こんにちは、Dr.森嶋です。
今回は、口腔癌の症状に関して書かせていただきます。早期の癌では痛みが強くないことが多いです。口腔癌は肉眼的には、盛り上がって膨らんでいるもの、潰瘍をつくっているもの、白色や発赤しているものなどさまざまです。進行しますと症状には痛みがもっとも多く、50%ぐらいで、その他、しこり、腫れ、出血、歯の動揺などがあります。
早期には、一見して口内炎のように見えるものでも実は癌である場合もあり、受診が遅れがちになります。専門医(口腔外科)による診断が必要になります。
私の体験ですが、初めて口腔癌(舌癌)を診た大学院の時に、口内炎と思いました。しかし佐藤廣・元教授(当時・第二講座助教授)は、即座に癌と診断され、病理診断の結果も癌でした。経験に裏打ちされた診断力の差は歴然としたもので、インプラントなどの予後も同様です。