【院長ブログ】レントゲン写真
こんにちは、Dr.森嶋です。
今回は、歯科診療には必須のレントゲン写真に関して書かせていただきます。
歯科治療を行うためには、直接口腔内を目で見て確認する視診の他にレントゲン写真で診査する必要があります。目で見てわからない骨や歯の内部に状態が分かるからです。
しかし、レントゲン写真も万能ではありません。プラスチックなどは透過像として虫歯に似たように見えます。歯が重なっている場合などは、重なり部分の診断は難しくなります。病気の症状に対してどの様な像になるかの知識と経験が必要ですので、診断に違いが出てきます。
モンゴルでの医療ボランティアで診療に携わった時に、エックス線写真がなくて診断に迷う症例がありました。治療行為は単純な救急処置ばかりでしたので問題はありませんが、エックス線写真がない場合は、なぜそのような症状なのかの原因についていくつか考えられ確定診断が得られずに因果関係の説明ができませんでした。
X線写真は、防護衣をつけても放射線被爆に変わりはありません。出来るだけ取るべきですが、最小限必要だと考えています。