【院長ブログ】楔状欠損
こんにちは、Dr.森嶋です。
今回は、楔状欠損に関して書かせていただきます。
喫状欠損とは、歯と歯肉の境目に楔(くさび)状にできる歯の欠損(へこみ)です。原因としましては、一般的に歯磨きの時に使用する歯磨き粉に含まれる研磨剤によって長年にわたり削れてできるといわれています。私は、それに加えて噛み合せの力が関与していると考えています。
ある患者様の口の中を診ていましたら、上顎臼歯部口蓋側に楔状欠損を発見しました。口蓋側は、粘膜が過敏なため歯ブラシだけが原因の楔状欠損とは考えられません。加えて噛み合せの力が関与しているとしか考えられませんでした。
楔状欠損の治療は、詰め物をします。その際に、削りません。表面処理剤と接着剤を使用して強化プラスチックで削れた面を埋めます。削ってくぼみを深くしたほうが取れづらいのですが、歯を痛めますので最初から削りません。どんな小さな治療でも、歯を一生涯に抜かないことを目標に診療しています。