【院長ブログ】ロゴセラピー
おはようございます、Dr.森嶋です。
今回は、私が尊敬し多大に影響を受けたフランクル先生が始められましたロゴセラピーに関して書かせていただきます。
先日、歯科恐怖症の患者様が親知らずを抜くために来院されました。歯科恐怖症の彼女を精神的に援助するためにロゴセラピーの手法を用いました。ロゴセラピーは精神的に苦しんでいる人々のため、人生の意味を重視した治療法だと言えます。歯科恐怖症の患者様を精神的に援助するために、ロゴセラピーにおける主な原則「ソクラテスの対話」を用いて、カウンセリング時に来院された意味=意思を強化しています。
彼女は、抜歯前に手が震えて口をゆすぐ時コップを落としそうになりました。顔色は緊張のあまり青くなっています。こんな時は、ロゴセラピーを応用して手術しています。私は、ユーモアを即時対応しながら会話に織り込んでいき患者様の心を私に向けさせて、患者様の心を治療から逸らせる「距離化」を図ります。口腔外科が専門ですので、麻酔は何時したのかわかりません。抜歯は一瞬で行います。そして、止血剤を使用しますので出血しません。彼女は、笑顔で御帰りになりました。
ロゴセラピーの創始者・フランクルは著書「夜と霧」の中で、援助する側の「内的な力」の重要性を述べています。私は歯科の仕事が好きで天職だと感謝していますが、ますます患者様を援助する内的な力を強めたく願います。