2016年6月30日
【院長ブログ】睡眠時無呼吸症候群(SAS )の基礎知識:睡眠とは
逆に、皆様は睡眠時に夢を見ることがあるでしょうか。 人は、眠りが浅いとき、大脳の活動が起きているときの状態に近くなるので、「夢」を見るのです。この、眠りが浅い時のことを、『レム睡眠(REM睡眠)』と呼びます。 |
REM 睡眠とは? | 夢を見ているときなどの睡眠。脳波的には浅睡眠に近く、大脳活動は覚醒に近い。急速な眼球運動(rapid eye movement:REM)の出現、筋緊張の低下(上気道閉塞を起こしやすい)、反射活動の低下、呼吸循環などの生理機能の動揺を特徴とした特殊な睡眠。 |
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逆に、夢を見ないほど深い眠りについている時間もあります。 この深い眠りについている時間は、『ノンレム睡眠(non-REM睡眠)』と呼びます。 |
non-REM 睡眠とは? | 最も浅いまどろみ状態のstage1からぐっすり熟睡したstage4に区分され、stage1・2を浅睡眠、stage3・4を深睡眠、或いは徐波睡眠と呼ぶ。「レム以外の睡眠」という意味で、いわゆる安らかな眠りである。 |
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人間の睡眠は大きく分けると、この『レム睡眠(REM睡眠)』と『ノンレム睡眠(non-REM睡眠)』に分類されます。 健康な人は、夜眠っているときに『レム睡眠(REM睡眠)』と『ノンレム睡眠(non-REM睡眠)』を一晩に約90分周期で繰り返します。 睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠時に断続的に無呼吸を繰り返すことにより、夜きちんと睡眠時間をとったにもかかわらず、日中に眠気が襲ってくることで、交通事故等を引き起こす、恐ろしい病気のことをいいます。 この、『無呼吸』になる時間は、眠りが深い時間・すなわち『ノンレム睡眠』の時間によく起こります。 『ノンレム睡眠』時に無呼吸を引き起こすことにより、睡眠状態は『レム睡眠』へと変わります。 『無呼吸』になる回数が多いと、深い眠りをとることができず、いくら睡眠時間を多くとっていても、脳はきちんと休むことができません。 故に日中に眠気を引き起こすのです。 |