【院長ブログ】長期的な視点に立った治療
歯科では、痛みなどでお困りな方が初診でいらっしゃることが多いので、行ったその日にまず痛みを止めることを望まれる方が多いのです。しかし、医療は必ず治療とその予後の確認をしなければいけません。
歯も抜きっぱなしや治療途中は駄目で、治療後もちゃんと感染せずに治っているか確認をしなければなりませんし、長期的な視点に立った治療を行い、最後まで被せ物などを入れる必要があります。
緊急処置は致し方ありませんが、重症の場合は後日十分な検査をしたあとに最終的な被せ物などを話し合い、その治療に入らなくてはなりません。
お口の中を家に喩えると、奥歯は柱、前歯は屋根、歯茎や骨は地盤となります。地盤が固く、柱がしっかりし、屋根があってこそ家は成り立つのです。地盤を調べ、家の設計もしっかりやる必要があります。お口の中の家を保つためには、この地盤と柱と屋根がしっかり協調し、耐震強度を保っていなければなりません。また、メンテナンスも大切です。お口の中の健康を保つためには、虫歯、歯周病、かみ合わせ、全ての状態をよりよいものにしておくメンテナンスが必要不可欠なのです。