【院長ブログ】親知らず
私の治療方針は、まず歯を残すことです。腫れが引かず、どうしても痛みが止まらない場合に、最終的に残念ながら抜歯にいたります。第3の歯であるインプラントを使用すれば歯の損失は回復されますので心配はありません。
原則的に歯を抜かない私に例外があります。下の親知らずに関しては、神経麻痺、動脈損傷の危険がありますので極力抜きませんが、上の親知らずに関しては、抜くか残す治療をするかを患者様に決めていただきます。
25年前、口腔外科の医局で先輩の先生達に上の親知らずの抜く必要があるのかお聞きしましたが、臨床データ-に基づく回答を得られませんでした。そこで、私自身の右を抜いて、左を残しました。その結果、左は虫歯のために将来抜くしかない状況です。
上の親知らずは、噛み合わせに関係していませんので安心して抜歯できます。インプラントをする必要もありません。