【院長ブログ】私の憧れる人物
後輩に憧れる人物について尋ねられたとき、「ヤヌシュ・コルチャック=コルチャック先生」と答えて怪訝な顔をされました。コルチャック先生の知名度が低いのは残念なことです。医者にして作家、教育者。彼の死に向かった姿に、私が医療者としての理想像を見出した方です。
その私が出会ったのが、春日行雄先生でした。モンゴルの雪害で難民化した親に捨てられた孤児(ストリート・チルドレン)を救うために、私財をなげうって孤児院(テムジンの友塾)を設立した医者です。
その春日先生は、シベリヤ抑留のとき医師として病人を庇って銃殺されそうになった経験があります。「医者として病人を庇って銃殺されたら本望だよ。」と、当たり前のように話される先生の、少しでもお役にたちたくてモンゴル医療奉仕団に参加しました。個人的な無償行為ですので、患者様から頂いたお金の一部を海外の恵まれない方のお役に立てさせていただいています。