【院長ブログ】食いしばりに関して
食いしばりは、寝ている時にも起きている時にも、ほとんどの人が無意識にしている行為です。歯軋りと同じで体重の2倍の力がかかりますから、知らず知らずのうちに歯にダメージを与えてしまっています。奥歯の寿命が短い一つの要因です。特に一番後ろの奥歯には強大な力が加わってしまいます。
食いしばりは、歯にとって悪いだけではなく、顎関節や頭の筋肉にも負担をかけてしまいます。食いしばりシンドロームと言って、無意識に強く食いしばっている、常に歯と歯が触れている、歯と歯は触れていないが筋肉が収縮している状態というのは、健全な状態ではなく、顎関節症や緊張型頭痛、肩こり、知覚過敏、奥歯の痛みなどの原因にもなってしまっています。
適切な治療としては、(1)ナイトガードによるストレスコントロール(2)自己暗示療法、認知・行動療法による抑制(3) かみ合わせの調節による歯にかかる力のコントロール(4) 奥歯を守る前歯の構築などがあります。