私見ですが、歯は130年ぐらい保つように遺伝子的に作られていると考えています。しかし日本人の場合、ある統計によると一般に男性よりも女性のほうが短く、一番短いのは下顎第二大臼歯の49.4歳、一番長いのは、下顎犬歯の66.7歳です。
なぜ遺伝子的に保つ歯が、短期的に失われるというと、細菌感染による歯周病・虫歯や過剰な噛む力による破折などが原因で壊れてしまうからです。
歯を失う原因が細菌だけならば、前歯からどんどんなくなっても良いわけですが、現実には奥歯の方から徐々に失われていきます。
つまり、歯は細菌だけでなく、咬む力のダメージによっても失われてしまうのです。部分入れ歯の金具をかけている歯にもダメージが加わります。矯正治療も歯や骨にダメージを加えています。過剰な歯科治療・長持ちしない材料も歯の寿命を短くしています。
歯を長持ちさせるには、細菌だけでなく、歯にかかる力のコントロール・長持ちする材料・歯や骨にダメージを与えない治療などが必要です。