【院長ブログ】安らぎの歯科診療
ある患者様から、残念なことにガイダンスの場で「治療の押し付け」が行われている御話をお聞きしました。
抜歯した後の治療にインプラントの治療のみを強く勧められたそうです。インプラントは優れた治療法ですが、お勧めする場合は患者様の肉体的・経済的・心理的条件を考慮したうえで、ガイダンスの時患者様に心的圧迫を感じさせるべきではないと思います。
森嶋歯科医院では、安らぎの歯科診療として患者様と治療に関して相談している時、常に慰めや希望を見出す治療方向を設定するように心掛けています。
右の図は、「対話におけるロゴス(言葉)による慰め・希望の方向設定=行動目標(5段階)」と題して、昨年の行動科学会で一般的医療におけるコミュニケーションに関して講演した演題です。一般的なロゴス・セラピーを発展段階に応じて図式化しました。
歯科医院において、善意の誘導型コミュニケーションあるガイダンスをおこなう場合は、慰め・希望を見出す治療目標を特に設定し、患者様に示す必要があります。またガイダンスの時は、最善の治療目標であっても、患者様に強要する事のないように注意することが大切です。
森嶋歯科医院での治療目標は、保険診療を主体に患者様の要望があればインプラントや審美歯科などを加えて、口腔の健康を可能な限り回復・維持していくものです。