大田区 上池台 歯科 歯医者 森嶋歯科医院

● ブログ

2008年4月15日
【院長ブログ】開口器

おはようございます、Dr.森嶋です。

人の心は、初めて体験した現象を過去の経験からいろいろ分析して理解しようとします。同じ体験でも理解の仕方とその後の行動様式が、それぞれの人の生き方を全く違う方向に向かわせます。

さて、開口障害を初めて経験した結果、いろいろ考えたとき「開口器」を思い出しました。25年前の記憶です。

開口器に関しましては、大学病院の口腔外科時代に苦い体験があり、その苦い体験が今の噛み合せの技術に生かされています。

開口器とは、顎関節硬直症などの開口障害がある場合に強制的に口を開ける器具のことです。これを使用するためには、顎関節内に麻酔をする必要があります。大学病院の口腔外科入局当初に開口器を使用する機会がありましたが、未熟なために顎関節内麻酔が不十分でした。そのため開口器で硬直した顎関節を無理にこじ開ける時に、患者様に大変な苦痛を与えてしまいました。この患者様は、何度も口が開かなくなり、その度に開口器で痛い思いをして口をあけているそうです。治らないものかと聞かれても、どうすることもできませんでした。

その体験は、若かった私にとって精神的に非常な苦痛でした。この苦い経験が顎関節硬直症にいたらない前に、何とか顎関節症を治せないものかと研究するきっかけになりました。そして今の噛み合せの技術にいたりました。マイナス体験を教訓として未来にプラスに活かせたことは幸いでした。

今は、意識的に日々の経験をプラス思考で活かしています。最初は非常なエネルギーを必要としましたが、今は習慣化してエネルギーを必要としません。

最後に、この文章を読んで下さった方にアドバイスします。「宗像恒次」先生の本はお勧めです。「ナポレオン・ヒル」関係の成功哲学は危険です。機会がありましたらそのことに関して書くつもりです。

2008年4月10日
【院長ブログ】智歯(親知らず)周囲炎

こんにちは、Dr.森嶋です。

今回は、前回書かせていただきました開口障害を引き起こした智歯(親知らず)周囲炎に関して書かせていただきます。

私は、神経麻痺の可能性がある下顎智歯(親知らず)の抜歯は極力いたしません。しかし腫れて痛んだ場合は、抜くことがあります。

25年前、左側の親知らずは神経麻痺の可能性が低いので抜歯しました。右側は、完全に埋もれていて感染して腫れる可能性が考えられませんでした。そして神経麻痺の可能性が高いため、現・日大口腔外科・大木秀郎教授と協議して抜歯を延期しました。

感染の可能性が考えられない親知らずが、感染して化膿した原因を考えてみますと、加齢現象による私自身の抵抗力の減退のほかに、花粉症の薬の副作用があるように思われます。アレルギー反応を抑制するほかに免疫力も抑制しているように感じます。免疫力の抑制は、癌や心内膜炎などの発症率を高める危険性があります。

金属アレルギー対策のために、口腔内の重金属は除去できます。でも、花粉は止められませんから、花粉症のために年2か月あまりも薬を長期服用しなければなりません。今のところ花粉症の薬害対策は、幸いにも室内でマスクと眼鏡を付ける仕事に従事していますので、なるべく薬の量を減らすしかありません。この現象が一生涯続いたための健康に対する危険性を思うと、専門外のために対策の立てようがないのが残念です。

2008年4月 5日
【院長ブログ】開口障害

こんにちは、Dr.森嶋です。

今回は、開口障害に関しまして書かせていただきます。

開口障害とは、口が開きづらくなる症状のことです。

原因としましては、顎関節症、智歯(親知らず)周囲炎、各種の顎骨炎、各種の筋炎、腫瘍、神経麻痺、ウイルス感染症などが考えられます。

実は現在、生まれて初めて私も「開口障害」を経験しています。原因は右側智歯(親知らず)周囲炎です。最初は、軽度に口が開きづらいので、くいしばりによる顎関節症と思っていました。それが1週間で、口が半分ぐらいしか開かなくなり、智歯(親知らず)周囲炎と診断して抗生物質を服用しました。今は、徐々に口が開くようになってきました。

開口障害で食事が取りづらい毎日です。改めて口腔の健康がいかに大切かを思い知らされました。この経験を生かして患者様がこのような状態にならないように日々の診療レベルを上げるよう気を引き締めています。

 

2008年4月 1日
【院長ブログ】心の痛んだ患者様に出会って

こんにちは、Dr.森嶋です。

 

ある患者様からメールをいただきました。

問題のない範囲でここに記載させていただきます。

 

「今まで歯科医院嫌いと精神的な病気もあって
お恥ずかしい話ですが、歯がボロボロです。
歯医者に行って、この歯を見てもらうのに
気後れして、どんどんと時間が過ぎ、今では
上の前歯はほとんどなく、奥歯もボロボロで
まともに食事もできません。
とにかく早く診察していただいた方が良いのは
わかっているのですが、精神的な不安感が大きく、
勇気が出ません。
経済的な理由もあるのですが、保険の範囲内だけでも
治療してと思うのですが、これだけヒドいと保険も
きかないのではないかと不安です。
このメールをきっかけに良い方向に向かう事を望んでいます。」とのことでした。

 

私の返事は、 

『「上の前歯はほとんどなく、奥歯もボロボロで まともに食事もできません。」とのことで、お困りなことと思います。

また、「精神的な不安感が大きく、 勇気が出ません。」とのお気持ちもよく分かります。

さて「経済的な理由もあるのですが、保険の範囲内だけでも 治療してと思うのですが、これだけヒドいと保険もきかないのではないかと不安です。」とのことですが、まず保険の利く範囲で一番困っていることから解決していけばよろしいと思います。

あれもこれもと理想的に治そうとするから精神的にも経済的にも社会生活上も負担が大きくて一歩を踏み出せないのです。

目標を達成可能な範囲に限定して、一歩一歩上ることが大切だと思います。

以上です。』

 

でした。

その後、連絡があり患者様は通院始めました。今、患者様は保険で上に入れ歯を入れられて、まずはホッとされました。まだ治療は始まったばかりですが、患者様のお口の状態が少しでも改善され、治療に希望が見出すお手伝いができてよかったです。

2008年3月28日
【院長ブログ】オープンバイト(開咬)

おはようございます、Dr.森嶋です。

今回は、噛み合せの一形態のオープンバイト(開咬)に関して書かせていただきます。

オープンバイト(開咬)とは、一部の歯たとえば前歯が開いたまま咬み合わせることができず、麺類などが咬み切れないような症状です。指しゃぶりや舌の突き出し癖、あるいは顎の骨の発育方向の不調和などによって起こります。多くは咀嚼不全(よく咬めない)や発音異常(サ行、ラ行)がみられますが、自然に治ることはほとんどありません。

オープンバイトの場合、奥歯でしか噛んでいませんので噛み合せのバランスが不安定になります。靴に例えればハイヒールを、それも左右のヒールの高さが違う靴を履いた状態に似ています。ですから足首が痛むように顎関節症になりやすい状態です。

オープンバイトの治療としましては、奥歯の噛み合せのバランスを咬合調整により回復して、前歯は出来る限り咬ませるようにします。以上です。

 

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