大田区 上池台 歯科 歯医者 森嶋歯科医院

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2007年11月24日
【院長ブログ】動物実験

私が最初に抜いた歯は、人ではなく犬でした。インプラントなどの口腔外科の実技は動物実験で修練したものです。患者様の体で修練したものではありません。

 

大学院は4年間で卒業しましたが、前半の2年間は、ひたすら動物実験に専念しなければならず大学病院の診療にたずさわれませんでした。後輩が手術に参加するのをうらやましく思ったものです。その当時、講師でした松本教授(故人)が「森嶋君、焦るな。患者さんを診療したら解かるから」と、いっしょに動物実験をしながら励ましてくださいました。

その私が、手術後の患者様の点滴をはじめてする時、あまりにも簡単に針が血管を捕らえたことに驚きました。犬の場合、血管が見えませんし人に比べて弾力があるため血管に針が入りづらいのです。歯を抜く場合も、犬に比べたら人の抜歯は簡単なことです。結局私は、4年間の過酷な動物実験で、人の臨床で得られる以上の高度な外科技術を習得していました。森嶋歯科医院では、その技術が生かされています。

 

口腔外科学会で動物愛護団体の方から激しい調子で動物実験を非難されたことがあります。その時は、実験の必要性だけを説明させていただきました。今は、ほとんどの歯科医師が卒業後患者様の体で練習することに比べて、買主に捨てられた屠殺寸前の犬達で練習して、その後その練習成果を臨床に応用してきたことを恥ずかしいことだと思いません。

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